毎日が夏休み in 熊谷

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【秩父古道歩き】 22番 : 童子堂のこと②:現在地は永田城跡

【注意】
この記事は、2014年5月に歩いた記録がベースになっています。
後日に撮った写真も加えてありますが、
現在の状況を反映している情報ではないことを御了承ください。
●2日目ルート : 大野原駅 ~ 19番 ~ 20番 ~ 21番 ~ 22番 ~ 16番 ~ 秩父駅

 

●今回は、22番 : 華台山 かたいさん 童子堂 どうじどう 永福寺 えいふくじ の記録&案内です。

 

こんにちは、みなさま。
こちらは、22番童子堂についての「後半記事」になります。
http://blogs.yahoo.co.jp/sakurasou14/65890410.html
前半の記事は↑こちらです。

 

で、そもそも
こんなに(私の中で手間暇かけて)記事にするのが先延ばしになってしまった発端は、
現在の童子堂にある「秩父市教育委員会の案内版」>これも写真なしです(TT)
そこに
「この堂は、童子堂と称し、府坂地内より現在の地、永田城跡に移したと伝えられ
近くに城の堀跡が今も現存しております。」・・・と、

 

ちょっとまって・・・? 永田城って、なに? ここは城跡なの!?
と、2014年5月に(^^;あたふたしたのが始まりでした。

 

たしかに、童子堂敷地内を一回りすれば立派な要害になってるのがわかります。 
両脇は河岸段丘で切り取られた半島型の地形になっていて、
地続きの一辺には、土塁や虎口(こぐち)も見てとれます♪>次の16番に移動する記事で触れますね

 

というわけで、
やっとここから札所の話題です。前置きが長かったわ・・・
件の仁王様の山門をくぐって小路を進むと右手に童子堂と呼ばれている観音堂

 

イメージ 1

先述しましたが、真言宗豊山派のお寺さんで、札所本尊は聖観世音菩薩。
屋根は葺き変えてあると思うのですが、
堂宇は江戸時代!という感じの華やかさがあり、彩色も残っていて素敵です♪

 

ガイドブックとかには、
「堂宇正面の扉に付いてる透かし彫りの彫刻が見事」とありますが、
当時の私は、それほど気にも留めず片方の扉のみを↓撮影してました。

 

イメージ 2

風神雷神と迦陵頻伽(がりょうびんが)がいるそうなんですけど、風神・・・ですかね?
とにかく、素晴らしい出来なのは、わかります。
すくなくとも、私には彫れない(^^;

 

城跡の情報が欲しくて、御朱印をいただく時にお話を伺ったら、
観音堂の下に井戸が残ってますよ(^^)」と教えていただき、早速覗きに走る。

 

イメージ 3

おぉ~ 素敵過ぎる風景♪ なにが良いのかと問われても、素敵なものは素敵としか云いようがない♪

 

こじんまりした境内をぐるっと見渡すと、石舞台っぽい何かが↓私を呼んでいます。

 

イメージ 4

撮影はしませんでしたが、中には古いお地蔵さまたちがいらっしゃいました。
多分、江戸期の200年間を府坂の地で頑張ってらした六地蔵さまではないかと思います。

 

あと神様の祠もちゃんとある♪

 

イメージ 5

お稲荷さん、天神さま、そして疱瘡(天然痘)除けの神様!
しっかりと童子堂縁起を伝えていて嬉しくなりました(^^)

 

そしてここからは、2017年2月の話です。

 

先日、秩父方面に別件で行った折、帰りがけに堂子堂に立ち寄りました。
もう、札所巡りをなさっている方々がいらっしゃるのを拝見して、
いいかげん、ブログ記事を仕上げなきゃイカン。という気持ちを後押しされたのは勿論、
驚いたことが一つ、

 

イメージ 6

永福寺本堂が、建て替えられていました。 ピカピカです!

 

たぶん昨年の話なんでしょうけど、驚きのあまり何も確認せず(^^;
そそくさとUターンして、熊谷に戻ったのでした。

 

だって私、その間、ブログ記事あげないままだったんだもん・・・ガクリ。

 

「栄」福寺が、「永」福寺になったのは、
多分、ここ永田城跡に移ってからだと思います。
かつてここにあったお城の痕跡を「えい」の文字に乗せたんじゃないかと・・・

 

山号の「永田山」も同じような流れで、そう呼ばれた時期があったんでしょうね(^^)

 

そうやって少しずつ何かが変わりながら、でも何だかんだで続いてゆくものがあるわけで、

 

そんななか、残念ながら、2014年の私は、
納経所の方にお話を伺い、お許しを得て本堂内の様子を見学させていただいただけで、
古い永福寺本堂外観の写真を一切、撮っていませんでした。

 

裏の庫裡などは水まわりの古い様式を保っていて、これは貴重だ!と感激したのですが、
素敵だから♪また見学に来よう!と、内心思っていたんですね。

 

一期一会。

 

かみしめる春です。

 

※かき集めた情報の断片は、たくさんあり、
 まだまだ未消化状態ですが、今はこれで精一杯。
 御指摘などありましたら、コメントをお願いいたします。

 

私(HN:さくら)の著作権等についての見解は、こちらを↓ご覧ください。
 http://blogs.yahoo.co.jp/sakurasou14/54930594.html

 

【参考資料】

 

秩父市教育委員会の案内版」 各寺境内にある説明文を参考にさせていただいてます。
秩父札所連合会公式サイト」 http://www.chichibufudasho.com/
ちちぶおもてなしマップ 江戸巡礼古道篇」 pdf 出力したもの
『埼玉叢書 第3巻』 (1970)国書刊行会/発行
『地図で歩く秩父路』 (2006)飯野頼治/著
秩父路の信仰と霊場』(1976)栗原仲道/著
『新編武蔵風土記稿』
秩父志』