毎日が夏休み in 熊谷

Yahoo!ブログより移転しました

竹町見番 : 現 月うさぎ

こんにちは。
たいへん御無沙汰しております。

みなさま、お変わりなくお過ごしでしょうか?
私は、まぁ・・・どうにかやってます。 元気デスヨ ははは~♪


「古いナニカが、大好物」 と云えばいいのでしょうか?
あちこちを徘徊しながら私は
「嗚呼、いつの日にか此処に突撃して(意を決して伺って)みたい!」 と、
心の中 だ け で 叫び続ける物件というものが、いくつかありまして(^^;)>shyなんです

先日、念願の一つを叶えました故、報告させていただきます。
聞き取りをした伝聞を挟みますので、正確さについては・・・ですが、御了承ください。


ちょいと昔、昭和~平成に変わる頃まで、ここ熊谷にも芸者さんの営業がありました。
いえ、厳密には現在でもあるはず・・・ですが、
ちゃんと確認してないので、それはまた別のお話。(^^)

で、
芸者さん達が所属する家を 「置屋 おきや(芸者屋)」 さんといい、
その置屋さんが集まっている地区を 「花街 はなまち・かがい」 と呼んでいます。>大体全国共通ね

かつての熊谷にも 「竹町 たけちょう」 と 「弥生町 やよいちょう」 という2つの花街がありました。

その花街での営業 (旦那衆の要請を受けお座敷へ芸者さんを派遣する等) の諸事手続きを引き受け、
また芸者さん達のお稽古 (唄・踊り・楽など) の練習場として機能していた事務所を
「見番 けんばん」 と呼んだのですが、
じつは竹町には、見番さんの建物が残っているのです。

ホラホラ♪ いかにも私が好きそうな話題でショウ?(^^;)


「見番が開いている!」 と気付いたのは今年の春先。
建物の脇には 「熊谷うどん」 の幟・・・ということは、食べ物屋さんだ♪
と、遠巻きに浮かれていると、
ほどなくして、地元ブロガーの御方が記事にしてくださいました。
http://plaza.rakuten.co.jp/miekomagic/diary/201603170000/

ありがたや♪


お店の名前は 月うさぎ さん (熊谷市鎌倉町11)
イメージ 1

こちらが↑かつての 「熊谷芸妓屋組合」 の事務所 = 見番 となります。
色っぽいというか、なんとも艶のある構えだとは思いませんか?(^^)>これぞ建物萌え♪


お店のロケーションなどは、
上記の見栄子さんのブログを参考にしていただくと、わかりやすくて GOOD!
そして
お食事内容をはじめ、お部屋の様子を撮った写真も
とても綺麗なので、そちらをご覧ください♪

わかってるけど自分、写真撮るのイマイチなんですよね・・・(^^;
そんなザンネン感を拭いきれないけれど、くじけず!
建物の様子を大まかに御紹介します。>説明には妄想を含みますのでご注意♪


玄関入口には、屋号の暖簾。脇には窓。
これらはサッシに換えられていますが、玄関上の明かり取りは↓木枠のままで残されています。

イメージ 2

そして足元は、お約束の玉石。 和 ですね。うっとり

 
イメージ 3

那智黒↑なんですかね? 詳しいことはわかりません(^^;

そして視線を上げると、玄関外と同じように窓が取り付けてあります。

イメージ 4

つまり
この窓の奥が↑見番の事務方さん達が詰めていた部屋なのではないかと予想。
人の出入りが確認できますものね。
そして私が勝手に命名した(ごめんなさい) こちらの 「事務所」 で、お食事をいただきました。


お店の方が一人で采配なさってるので、
お食事を待つ間、ちょいと玄関に出戻って上を見てみる。

イメージ 5

壁と天井の境を区切る 「廻り縁 まわりぶち」 に竹が使われています。
フラッシュ焚いてないので暗くて判断しにくいですよね(^^; ごめんなさい
でも話をすすめます。
なぜ竹が建材に使われてるかというと、この花街だった界隈の呼称は 「竹町」。
そして近くには、星渓園。

つまり、ここ一帯が
竹井澹如(たけい たんじょ)の土地であった故に 「竹町」 としたわけです。

竹井澹如については、熊谷市のサイトでも紹介してますし、
熊谷桜関係で、過去に私も記事に↓しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/sakurasou14/54860601.html

花街ひとつの冠に自分の名前を付けちゃう
剛腹っぷりというか旦那っぷりが、格好いいですよね♪


そして
お食事をいただいたあと、お店の方に伺いました。
「この建物は昔、見番さんだったそうですが、見学させていただいてもよろしいでしょうか?」
快く許可をいただき、二階にもお邪魔させていただきました。

尺モジュールの階段を上がると
二間続きのお部屋は、かつてのお稽古場。

イメージ 7

ここで芸妓さんたちが、唄や踊りの練習をしたんですね。

イメージ 8

東を向いた床の間が八畳↑続く奥に六畳だったような気がします。

イメージ 9

ハッキリ云って私、床の間の部位名称なんて知りませんが
竹が使われてますよっ↑竹♪ 鼻息!
床天井の網代も美しいです。

正座が基本の世界なので、
ふすまの取っ手の位置が現代のものより低いし、窓も取り付け位置が低い。

イメージ 10

畳に座った姿勢からの使い勝手がいいように設えてあります。
小窓の↓なんと粋なこと!

イメージ 11

戸袋! トタンの雨戸! 掃き出し用の切れ込み! 門おとしの穴!
木枠の窓! 擦りガラス! 窓はすべてレール仕様!  もう、完璧です!!


他にも紹介したい萌え(?)ドコロがあるのですが、
とりあえず落ち着く。

とにかく、
「ちょいと昔」 に興味のある方は、是非お食事に行かれることをお勧めします。


あの日、私がいただいたのは
暖かい 「うどん De カルボナーラ」 をセットにして 「焼き鳥・サラダ・コーヒー」 をつけ足し。

もっちりしたおうどんにチーズがからみ、噛みしめる幸せを堪能♪
甘みのある長ネギが挟まった焼き鳥には味噌だれが乗せてあり、とてもジューシーでした(^^)

イメージ 6

営業時間は、平日11:00~ ランチのみ (なのではないかと思います)

【注意】 お店に駐車スペースはありません。くれぐれも路上駐車は御遠慮くださいね。


※お食事の写真を載せられなかったのは、各方面にごめんなさい。
 建物萌えが暴走したのに加え、
 食べ物を前にすると 「とにかくいただく」 に傾倒してしまう私の習性が
 このような結果に・・・


私(HN:さくら)の著作権等についての見解は、こちらを↓ご覧ください。
 http://blogs.yahoo.co.jp/sakurasou14/54930594.html