毎日が夏休み in 熊谷

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【秩父古道歩き】 18番 : 神門寺へ向かう

●1日目 : 和同黒谷駅 ~ 1番 ~ 2番 ~ 3番 ~ 18番 ~ 大野原駅

●今回は、3番から徒歩で18番 : 白道山 はくどうざん 神門寺 ごうどじ に着くまで
 & お寺での記録です。


帰りの電車に乗る前に、もうひとつ札所に寄ってみよう!
な~んて思いついちゃったのは、
めざす大野原駅への道筋の近くに札所があって、たまたま案内板も出てたから。

こちらの記事↓最後の写真が、その道しるべ。
http://blogs.yahoo.co.jp/sakurasou14/64391922.html


納経所で道の確認をしたら、約40分で着くとのこと。
悩んでても、帰りの電車は待ってくれない。 とにかく しゅっぱ~つっ!
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お寺の敷地を出ると素敵な道が↑続きます。こういうのがイイのよ~♪ 

しか~し、数分で坂道に↓変身っ!

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午前中に歩いた、2番寺への上り坂がよみがえる・・・
「ちょっと~ これ、何分のぼるの・・・?」 と、弱気になったところで
上りきりました(^^)よかったです~♪

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聖地公園 (公営墓地) の脇に↑出ます。この時点で3番を出て10分経過ぐらい。
ここから右手の下り坂、霊園脇の道路を10分ほど下っていく。


午後になると気温も上がり、日焼け止め塗っててもジリジリくる。
この日は日陰で塗り直しを何度したことか(^^;)

3番のお寺では、
「聖地公園沿いの道を下っていくと140号に出るから、右折してまもなく18番に着く。」
と、教えていただいたのですが、
私の地形図上だと、わかりやすい分 (大きい道だから) それなりの道のりがある(^^;)

午後の気温が上がる時間帯、それなりに歩いてきたために体力的にも厳しいし、
膝が (まだ痛みはないけど) どうなるか予測できないので、
とにかく、歩く距離を短くとりたい。

ということで、事前に見つけておいた
大野原駅行き」 の道を通り、途中の分岐で駅方面ではなく18番へ向かう
という、
私が地図上で把握できる最短距離を進むことにしました。

そして↓ここが地図上で見つけておいた 「聖地公園から枝分かれしてる道」。

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自動車進入禁止標識のその先に向かって、前進~っ!

聖地公園は高台にあるので、この道も↓なだらかに下っていきます。

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地形図上ではこの道が、ほぼ直線 (最短距離) で大野原駅に、着・く・は・ず・ なんです。

しか~し、地形図には載ってない分岐点に↓遭遇。>ここらへんからアヤシイ雰囲気(^^;)

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だって、地形図には道が分岐してるって表示されてないもんっ>昭和56年発行ですが・・・
とりあえず、ちょっと先、木立の向こうに民家の見える左側の道を進んでみる。

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右に民家を見ながら裏手に進むと↑今度は上りになってる坂道。
きついつづら折りを曲がると、また道の分岐があり(TT)
ここでも悩むが、とりあえず民家の見える左手に進む。
というか、坂道を上り続ける。
地形図からすると 「下ったあとに上る」 なので・・・

すると、舗装道路に出たっ!>ホッとしたわ~(TT)

でも、自分の位置を完全に見失いました・・・。私がいるのは何処なんだね?
さっきの土道で結構悩んだので、15分ぐらいかかってるんです。確実に時間もとられてる。

電車の時間がよぎり、
「このまま駅を目指せば、余裕で帰れる」 と思いましたけど
18番に行くつもりで歩きだしたので、変更するのも悔しい。
とにかく現在地の把握をしようと、コンパスを・・・・コンパス・・・?

持ってくる前に、買ってないじゃん!

100均で買わなくちゃ~♪ と、思ったきり、記憶が消えてました。
まさかの間抜けぶりに自分で自分にびっくり。


落ち着け! 腕時計で南はとれる。と、
中天を過ぎた太陽と短針で南を決めて、地形図と合わせて確認する。
その間、地元の軽トラがビューン!と通り過ぎたりして、
私は何処の探検家だよと自分突っ込みをしてみるも
この時はそれなりに焦ってたので、別の私が 「ふざけるな!自分っ」 とか言ってる。

とまぁ、カオス。

県の農林業施設がすぐそばにあったので、そこと南の方角を基準にしたら現在地がわかり(^^)
県施設を右に見る方向で坂をくだり始めました。
で、
しばらくするとT字路があるので左折。
すると5分もしないうちに、右前方の一段下がったところに、
かつて、秩父東高等学校だった人っ気のない校舎&校庭が見えてきます。

>記事を書いてて、ここで気付いたんですが、
私、日陰のない (逃げ場のない) 道路では、写真を全く撮ってませんでした(^^;)
ここでも 「あぁ~ 高校跡地~」 と、しみじみしたんですけどね・・・

ひ・か・げ・は、ど・こ・だっ!

と、ドカドカ歩くしかなかったんです。 今にして思えば、反省。

ここの高校跡を右下に見ながら進むと、用水路にぶつかるので水路沿いに右折。
まもなく神門寺です。
曹洞宗のお寺さんで、札所本尊は聖観世音菩薩。

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3番寺から↑ここに着くまで、トータルで50分かかりました。


こちらの神門寺は 「ごうとじ」 と読むそうで、
私は初見で 「しんもんじ」。 
実家の母は私に向かって 「神を 『ごう』 って読むんだって。 ごうもんじ?」
とまぁ、固有名詞の読み方は、かくも難しいものだと・・・。>各方面に ごめんなさい。


境内の案内板にあった縁起には、>あらすじです(^^;)
かつては、この地域に神社があり、大きな榊が枝ぶりよく伸びていて
それが楼門に似ていたところから 「神門」 と呼ばれていた。
しかし年月が経つうちに、その木も枯れてしまい、
里の人たちが廃れた神社を再建しようと神託にうかがったところ、
巫女を通じて 「寺にせよ」 というお告げがあり、霊場にした。と >私の感想 「・・・すごいね!」

個人的には、「ごうと」 は 「神戸」 と表記してたんじゃないかな~と感じるのですが、
どうでしょうね(^^;) 

      
さて、こちらの観音堂は、ちょっとしたお楽しみがあります。
お堂の回廊の奥 (つきあたり) には扉が↓あって、数段下がっています。

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ご本尊の下を通路が通っていて、中央に観音さまにつながれたお手綱がでてます。
いつでも、ご本尊さまと握手ができるようになってるんですね♪
ぜひ! 裏観音さまで握手っ(^^)


ということで、
お参りをすませて大野原駅を目指します。時間もまだまだ大丈夫(^^) 
神門寺は18番。次の19番寺は同じ大野原駅方面にあるので、巡礼古道を通って駅に向かうのだ♪

国道140号線沿いに神門寺はあるので、

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タイミングをみて国道を渡り↑反対側の道を進みます。

こんな狭い道にも↓踏切警報機♪ 垣根マニアとしては、たまらないロケーション(^^)

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ここに生活道路が昔からあるっていうことが、素敵♪

かつては熊谷にも、こんな感じの小路があったんだろうな~と、うっとりします。
今でも市街地には、途切れ途切れに小路跡が残ってますが、
空襲で失った風景&再開発(相続)で変わっていく風景ばかりで、
ちょっとだけ (いえ、かなり) 寂しいです(^^;)


ところで、
なぜ3番寺境内に、18番のお寺に向かう道の案内板があったのか?
自宅に戻って、いろいろ調べてると出てきました♪ その理由(^^)

現在の巡礼番付 (まわる順番の目安) は、江戸期に成立したものですが、
じつは秩父札所には、江戸期以前の番付が存在していて
書きつけに 「長享2年(1488)」 とあるので 「長享番付」 と呼ばれています。

その順番だと、
神門寺(現18番寺) ~ 常泉寺(現3番寺) の順に廻るようになってるんですね。
戦国時代の初期には、すでに秩父巡礼道があったわけで、
今回、私が通ってきた道がそうであるとは、殆ど思えませんが(^^;)
とにかく、根拠のないルートではなかったと♪

ただし、
常泉寺観音堂の場所も、昔はもう少し北の方にあったりで、
細かいことを言いだすと 「巡礼道」 も常に安定していたわけではなく、
当時は
「次は、あっちの山の方角にある観音様に行くだヨ~」
てな感じで、歩いてたんだろうし、
現在私も、そんな感じで歩いてるので、
ゆる~く(^^;)おつきあいいただけると有難いです。


大野原駅。 食べそこなってたおむすびを待合室でいただきました。
誰もいないホームで、ゆっくり電車を待つ時間もいいものです。

14:47大野原駅発、1時間強で熊谷駅に着きます。

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秩父観音めぐりの初日は、これでおしまい。
お疲れさまでした(^^)



【参考資料】

秩父市教育委員会の案内版」 各寺境内にある説明文を参考にさせていただいてます。
秩父札所連合会公式サイト」 http://www.chichibufudasho.com/
ちちぶおもてなしマップ 江戸巡礼古道篇」 pdf 出力したもの